Timeline Visualizer は安全?——ファイルがどこにも送られない仕組みを、通信の中身まで見せて説明します
公開 2026/08/28 · 約4分で読めます
Threads で「Timeline Visualizer で作りました」と紹介してくださった方が、こう添えていました——「安全性とかはわからずです…!」。当然の疑問です。自分の 1 年分の移動履歴を、どこの誰が作ったかわからないサイトに渡すのですから。作った本人として、仕組みを最後まで説明します。
結論
- タイムラインのファイル(
タイムライン.json/location-history.json)はブラウザの中だけで読まれ、どこにも送信されません。サーバーもデータベースもありません。 - 動画も端末の中で作られます(WebCodecs という、ブラウザ内蔵の動画エンコード機能)。完成画面に「この端末内で作成しました。タイムラインのファイルはアップロードされていません」と出るのはそのためです。
- 通信が発生するのは 2 つだけ:地図の画像(CARTO 社の地図タイル)と、アクセス解析(Google アナリティクス。ファイルの中身は含まれません)。

実際にどんな通信が起きるか
サイトの自動テストで、ファイル選択 → 動画作成 → 完成までの間に発生した通信先を記録したものです(2026 年 8 月 28 日)。
| 通信先 | 何を送るか | 何のため |
|---|---|---|
a〜d.basemaps.cartocdn.com | 「地図のどのマス目(ズーム / 座標のタイル番号)が欲しいか」 | ルートが通るエリアの地図画像を取得 |
www.google-analytics.com | 「ファイルを読み込んだ」「動画を書き出した」などのイベント名と、ファイルサイズの区分(例:1〜9 MB)、点の数の区分 | 使われ方の統計。座標・日付・タイトル・ファイル名は送りません |
タイムラインのファイルそのもの、座標、訪問先、タイトル、アップロードした音楽や写真——これらはどこにも現れません。
地図タイルについて正直に書くと、地図プロバイダにはどのエリアの地図を描いたかは伝わります(他のオンライン地図でも同じです)。ただし「誰が」「いつそこにいたか」は送られません。それも避けたい場合は、地図を読み込む前に確認が出る(初回の「地図の背景を CARTO から読み込みます」)ので、そこでやめることもできます。
オープンソース プロジェクトとの関係
このサイトは、GitHub で公開されているオープンソース プロジェクト google-timeline-visualizer(MIT ライセンス)の描画の考え方をもとに、ブラウザ版として独自に作り直したものです。原作者ではありませんし、Google とも無関係です。原作者の Android アプリや、同じプロジェクトのウェブ版を別のドメインで公開しているサイト(例:ahn-lab.org)とは別物で、こちらは音楽・自動の長さ調整・自宅周辺を隠すプライバシーゾーン・日本語 UI を独自に足しています。
つまり「本家かどうか」で言えば本家ではありません。判断材料として、コードの出どころとライセンスはページ下部に明記してあります。
自分で確かめる方法
信じる必要はありません。確認できます。
- iPhone(Safari):設定 → Safari → 詳細 → 「Web インスペクタ」をオン。Mac の Safari とケーブルでつなぎ、「開発」メニューからページを開くと「ネットワーク」タブに通信先が全部出ます。
- パソコン(Chrome):F12 → Network タブ → ファイルを選んで動画を作る。出てくるのは上の表の通信先だけです。
タイムラインがオフだった方へ
Threads の返信に「確認したら 2023 年からオフでした」という方が何人もいました。その場合、Google 側にはデータがなく、書き出しても空のファイルになります。今日から写真から作ることができます:旅行の写真を選ぶと、端末内で写真の位置情報と時刻だけを読み取り、同じ動画を作ります(写真自体はアップロードされません)。トップページの「タイムラインがない?写真から作る」からどうぞ。
家の場所を映したくない場合
設定の「よく行く場所の周辺を隠す」をオンにすると、最も頻繁にいる 2 か所(たいてい自宅と職場)の周辺の点が円の外へ押し出され、円の中心も少しずらされます。動画から場所を逆算できないようにするための処理で、これも端末内だけで行われます。
疑問が残ったら プライバシーポリシー に、Pro の決済(決済パートナー)やフィードバック フォーム(Tally)で何が送られるかまで書いてあります。それでも不安なら使わない、が正しい選択です——移動履歴はそれくらい大事なものだと思います。